(レビュー)『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』Part2(授業実践編)

2020/11/30

レビュー(本) 教育一般 授業術

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前回の記事の続きです)

1.はじめ

前回の記事では、割と一般的書きましたが、本記事ではコーチングのスキルをどうやったら授業に活かせるかにフォーカスして書いてみます。コーチングを本業としてやられている方からすればツッコミどころはあるかもれませんが、あくまでも著書を読んで実践できそうだなと私が感じたことですので、その辺ご了承ください🙇‍♂️

2.目標の設定方法

つまり自ら掲げた目標のほうが、それを達成するための行動に自発的に取り組むことができるのです。(Location 336)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

他人に「こうしなさい」「こうした方がいいよ」って言われるよりも、自分で考えて決めたことのほうが継続的に、忠実にやろうとした経験ってありませんか?自分のことに例えるなら、このブログもそうです。誰かにやれと言われた訳でもなく、自分でやろうと決めて毎週決まった曜日に書いてます。

具体的な方法ですが、授業の本題に入る前に1−2分でもいいので学習者自身に、授業で頑張りたいこと、気をつけたいこと等を考えてもらって、授業が終わる1−2分前に自分の掲げた目標を自己評価するのはどうでしょうか。

ただ言われた通りに授業をなんとなく受けるよりも、より自発的に、自主的に動けると思います。自分で決めたことをわざわざ破ろうとする人は少ないでしょう。もちろん達成できない人もいると思います。達成することも大事ですが、もっと大切なことは自分で目標を立てて、やろうとすることだと思います。それが習慣化されれ、強固なものになれば、いずれは自律的な学習者に育てることができる可能性も大いにありそうです。

いずれにせよ学習者が増えれば増えるほど、教師が各学習者をしっかり見ることは大変になるし、できなくなる(精度が落ちる)ので、そういう点から考えても学習者自身が自分の学習をモニターさせることは重要だと思います。

まず、目標をはっきりさせるということです。(Location 1928)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

著者によると、「目標をはっきりさせる」ことは目標を設定する上で大切なことのうちの一つだそうです。学習者に設定させたからといって、その目標が「がんばる」だけだったら抽象的すぎますね。内容にも注意する必要がありそうです。

3.ビジュアライズ

二つ目は、目標が定まったら、それを成し遂げたときの状態をしっかりビジュアライズ(映像化)していくことです。(Location 1928)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

書いて終わりではなく、達成した後の姿、状態をイメージさせることも重要だということです。ダイエットしようと決意した時って、こういう思考が顕著に表れるのではないでしょうか。瞑想っぽいですが、モチベーションを維持したり、決意を固めるには必要な作業だと思います。

私たちは、頭の中にたくさんの視覚情報があると、次の行動を起こしやすくなります。その視覚情報が具体的であればあるほど、行動にとりかかりやすく、行動も軽やかなものになっていきます。(Location 2118)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

ここでいう視覚情情報は物理的なものではなく、頭の中にある映像が見えているかどうか、という意味です。確かに私もタスク完了のために色々な工程がある場合、あれをやって、これをやってっていうのをイメージすることが多く、段取りがはっきりした感じがして動きやすくなります。

コーチの質問に答えることによって具体的な視覚情報がつくられていきます。(Location 2118)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

「どうしたらその目標が達成できると思う?」「なんでそれをしないといけないの?」等、理由や目的、方法を聞くと、思考をサポートできると思います。目標を設定時点では漠然としていることがほとんどなので。

4.まとめ

1(授業本題開始前、2分):自分(学習者自身)で目標を立てる(例:昨日勉強した〇〇という単語を使う。長音が苦手だから、意識して発音する。等)
*目標はできるだけ具体的に設定してもらうように

2:ビジュアライズの時間(30秒〜1分)
*理由や方法、目的を聞く質問をして、思考、映像化をサポート

授業

3:(授業終了前、2分):自己評価の時間
*達成できた場合でもできなかった場合でもその要因を考えてもらう。

自分でなにかをしてもらう機会があればあるほど、自律性を育むことができると思っています。逆を言えば、いつも教師が与えてばかりでいると、学習者は受け身になります。それが当たり前になると、教師が動かない限り、学習者も動かなくなります。

自律学習とコーチングには強い関係がありそうです。コーチングに関してはもっと勉強して、学習者の自律性をサポートできるような”コーチ”でありたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇‍♂️

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』

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フィリピン🇵🇭の語学学校で日本語・英語教師をしています。 日本語教育、言語教育、教育一般を中心に記事を書いています📝 I am Japanese/English teacher in the Philippines🇵🇭 I am writing my blogs from the point of view of a teacher📝 Theme I write is about "Language Education", "General Education" but sometimes other things✌️

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