(レビュー)『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』Part1

2020/11/27

レビュー(本)

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1.はじめ


コーチングのスキルって、教育にも応用できると思っています。特に自律学習を促すのに役立つと考えています。色んなコーチングの本がありますが、今回は『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』を読みました。理由はKindle Unlimitedで読めるのと、私がいつも見ているとあるYoutuberがおすすめしていたからです。

この著書においてはコーチングを、

会話によって相手の優れた能力を引き出しながら、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーション

と定義しています。以下で使用する「コーチング」は基本的に上述の定義です。

アウトプットしたいことがたくさんあるので、本記事は2つに分けます。

2.学んだこと

相手の職業に関する専門知識も必要ありません。(Location 281)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

てっきりある程度の知識がないとできないのかと思っていました。確かにコーチングは相手から答を引き出すことが目的なので、コーチングする側が答を知っている必要はありません。大切なことは相手が潜在的に持っている答を引き出すということです。

現在、ビジネスに求められる能力は、IQは二割、EQが八割... (Location 550)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

IQはあの皆さんがよく知っている知能指数ってやつです。EQはEmotional Intelligence Quotientの略で、日本語にすると「心の知能指数」EQに関する能力は以下のようになっています。

  • 自分自身を動機づけ、挫折してもしぶとくがんばれる能力
  • 衝動をコントロールし、快楽を我慢できる能力
  • 自分の気分をうまく整え、感情の乱れに思考力を阻害されない能力
  • 他人に共感でき、希望を維持できる能力 (https://career.joi.media/tips/2020/04/03/19853/より)

このEQを高めてくれる方法がコーチングだと考えています。EQの能力って自律学習にも必要そうじゃないですか?

考えさせたかったら、「質問する」ことが一番(Location 586)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

言わずもがなって感じですが、やっぱりそうなんですね。答をただ与えることは考える機会を奪うことと同義だと考えます。

コミュニケーションは話すことよりも、むしろ「聴くこと」「受け入れること」のほうが重要である場合が数多くあり... (Location 712)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

教師という職業をしているとどうしても発信する方に注目をしてしまい、与えることが多くなってしまう傾向があるのではないでしょうか。伝えるを最小限、聴くを最大限にすると意識するのでどうでしょうか。それでも、私も話しすぎたな〜と思う時があります…。そういう時は必ず聴くという作業を意識的にするようにしています。

コミュニケーションを受け入れられると、まず「自分の存在」を受け入れられたと感じます。次に「このひとに話していいんだ」という安心が生まれます。 安心 は潜在能力から答が引っぱり出される出入り口を広くし… (Location 1226)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

安心感はとても大事ですね。色々な方法で安心感を与えることができると思います。「ここではコミュニケーションを受け入れる」→「受け入れられた」→「話していいんだ」というアプローチを取っています。これもとても大切なことだと思いました。安心感を与えるために私が意識していることは「フィードバックをなる早、遅くても必ず与える」です。「ちゃんと見てくれている」と感じると安心しませんか?安心感が芽生えれば、色々話すようになりますし、これは私の教師としての経験上からも言えます。

失敗をした翌日、上司が恐い顔で「怒っていないよ」といったとしたら、部下は表情・言葉のどちらを本当のメッセージだと解釈するでしょう。ひとは言語化されていないほうのメッセージに真実があると考え... (Location 1537)

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』播摩 早苗 (著)

読んだときに確かに!!って思いました。本当は怒ってるくせに、すねた顔して「怒ってないよ」「別に」って言う彼女みたいな(笑)。「聴く」にも関わることですが、ただ「聞」けばいいのではなく、「聴」くというのが大切だと思いました。前者が情報を音声として聴覚から入れる作業だとしたら、後者は全身で受け止め、反応する感じ。表情は人の真の感情も伝えるので、聴く時には気をつけないといけないですね。

3.まとめ

上記では割と一般的にも応用できる内容(学んだこと)について書いてみました。コーチングというスキルは普段の会話にも使えることが分かりました。

Part2では「教師としてコーチングスキルをどう活かせるか?」にフォーカスをし、教室でも実践できそうなことを書いてみたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇‍♂️

『目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?』

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フィリピン🇵🇭の語学学校で日本語・英語教師をしています。 日本語教育、言語教育、教育一般を中心に記事を書いています📝 I am Japanese/English teacher in the Philippines🇵🇭 I am writing my blogs from the point of view of a teacher📝 Theme I write is about "Language Education", "General Education" but sometimes other things✌️

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