1.はじめ
2020.9.20 e-Learning教育学会緊急シンポジウムで基調講演をされた岩居先生のビデオを見ていて、自分がまだ知らなかった驚きのツールがあったので、自分の備忘録も含め、紹介します。
というツールです。
自分を見ながら、話していることを文字起こししてくれるツールです。Google Chromeでしか機能しないみたいなので、もし試される方はChromeで開いてみてください。
2.基本仕様
百聞は一見に如かずということで、動画を用意してみましたので、その機能即感じたい人は視聴してみてください。
発音練習の方法はたくさんありますが、口元を見ながら真似て発音するのは割とポピュラーな練習方法だと思います。1人で鏡を見ながらやることはできますが、合っているかどうかの判定までしてくれません。このツールを使えば”一応”音声入力による文字認識が判定してくれます。
ただ自分が言ったことを完璧に文字起こしすることはできませんが、かなりの精度だと思います。早口言葉も認識してくれます。
3.ツールの活用法(2020/11/19時点)
授業編
・口元を見ながら発音練習(岩居先生談)
→これはツールさえあればできるので、すぐできそうですね。
・どこで苦労して、どれくらい練習したか見れる
→指導、評価の時に使えそうです。文字起こしされたものはページ下部にテキストとして保存されており、またテキストファイルとしてダウンロードすることもできます。学習者自身がそのテキストを見てそれを自己評価、分析、改善もできますし、提出してもらえば、教師からも同様にそうすることが可能です。
・文字を反転させられるので、文字認識の練習ができる
→学習者にスピーカをオフにさせて、教師が話して文字起こしされた反転文字を見て正しい文を完成させるというタスクを用意すれば文字指導の活動にもなります。正しい文を完成させる方法を書くにした場合には、「書く」の指導も併せてできそうです。
・PC内の音声も文字起こしされるので、動画を使った教材(台本)作りの時短にもなる
授業外編
・画面共有とか仮想カメラツールを使えば、同時字幕として使える
・同時翻訳もできる(但し精度はGoogle翻訳)
4.懸念点と改善策
・文字起こしが正確じゃないから、誤って発音が正しいと思い込んでしまう
→正しい音をしっかり聞かせてからこのツールを使う練習をさせるか、発見した時に教師(または誰かが)直せばいいのではと考えています。かなり精度は高いので、誤認識はおそらく数える程度だと思います。誤認識されている箇所はきっと特定の音に集中しているので、教師も普段その学習者と話している中で発見しやすいと思います。
5.まとめ
前提としてどんなツールも補助であって、完全ではないと思います。それこそ電話(携帯電話というツールを使って)で話すよりも直接会った方が色々分かりやすく伝えられるということもあるでしょう。それでも携帯電話使いますよね?
全体のうちの数%のネガティブな部分で、使えるものを使わないのはもったいないですし、言い換えれば、便利になった分(時間ができた分)、教師がもっと丁寧に、必要な人、必要な部分だけにフォーカスして指導ができます。
教師がいつも1から10教えるのが正しくて、理想だと思う人もいるかもしれませんが、現実的に不可能です。というか教師も間違った内容を教えてしまうこともあるでしょう。それに気づいたら、後から訂正しますよね。誤認識も同様で気づいたら直してあげればいいと思います。
教師がやらなくてもいいことはやらないで(ツールとか代替手段に任せて)、教師にしかできないことをやっていくことが今後重要だと考えています。
本題とまとめがつながっていない気がしますが(笑)、とにかくこのツールには感動したので紹介してみました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
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