二次選考(面接)②

2017/05/12

日本語パートナーズ

t f B! P L

 ※前回の投稿【二次選考(面接)①】の続きになります。

私が実際に受けた面接の雰囲気や形式、質問内容を書いていきます。

面接の時間自体は60分程度でした。その後アンケート記入の時間等があるので、全体の拘束時間はだいたい2時間程度です。形式は面接官3名と受験者4名(内20代3名、40−50代1名)の集団面接でした。回答の仕方は以下のとおりした。

  • 席順
  • 指名制
  • 挙手制
  • 受験者同士でのディスカッション

面接の雰囲気は圧迫面接の様な感じではなく、面接官は終始笑顔で、傾聴的な姿勢が伺え、比較的リラックスとしたムードでした。

以下に実際に私が聞かれたor他の受験者が聞かれていた日本語の質問を箇条書してきます。(順不同です)

自己紹介(現地で活かせる長所も含めて 所要時間1人1分 全員回答)

私は簡潔に、大学名/専攻・専門(研究分野)/日本語教育に興味を持ったきっかけ/現地で活かせる長所(人と関わるのが好き=現地で色んな人と交流でき、日本を発信、また現地の情報を収集)/将来の夢(教員)を答えました。内容がかなり盛り沢山でしたが、自己紹介に関しましては、100%聞かれると思っていたので、何度も練習し、なんとかなりました。他の受験者も同様に”今まで何をしてきたのか”or”今何をしているのか””今後どうしたいか”については回答していました。

①どんな人と付き合うのが苦手か?→②カウンターパート(現地の日本語教師)の方がその自分の苦手な人だったら、どう対応するか?(時間制限:特になし 回答者2人?)

現地で一緒にタッグを組む先生が決まったら約1年間は協力することになります。実際に会ってみたら相性が合わないということは前例としてやはりあるようです。私はみんなを先導したい性格であることを述べた上で、同じようにリーダーシップを取るのを好む人が苦手と回答しました。”二人(日本語パートナーズとカウンターパート)で舵を取るメリットを考慮して、現地の日本語教師、生徒達にとってより良い学習環境を提供するために、カウンターパートと協力します”と答えました。

自分の性格を単語で長所/短所2つずつ(時間制限:特になし 全員回答)

これは純粋に自分の答えを述べれば特に問題は無いと思います。

①現地に派遣されるとしたら、都会と田舎どちらを希望するか?②その理由は?(時間制限:特になし 全員回答)

ここでの回答はきっと派遣先を決めるのに使用するのでしょう。もちろん絶対回答した地域になるとは限りませんが。私は都会と回答しました。その理由としまして、まずは”フィリピンの都会に長期的に滞在したことがない”ことと”地方から色んな人が集まってくるので、一箇所で様々な地域の人と交流ができる”を挙げました。また都会を派遣先に希望した他の受験者は”都会のほうが学習意識が高い人が集まりそう”を希望理由として述べていました。

水しか出ないシャワー/虫/暑いけどクーラーが無い、の内どれが一番厳しいか?(選択挙手制)

該当するものに手を挙げるだけです。純粋に自分が苦手なものに手を挙げれば特に問題ないかと思います。ちなみにフィリピンは上記3つ全てが日常生活の中にあるのが普通です。逆にお湯が出るシャワーも珍しいですし、虫(特にGやアリ)も多いですし、虫ではありませんがヤモリもしょっちゅう屋内で発見します。クーラーが無い家、車もまだ多いです。ショッピングモールは逆に寒いぐらいにクーラーガンガンです。笑

カウンターパートが「おとさん」のことを「おとさん」と黒板に書き、私たちに”それを発音してください”とお願いをしてきました。どのように対応しますか?(制限時間:3分 グループ内ディスカッション

この質問は唯一他の受験者の方と自分の意見を交換するといった回答方法で、その様子を面接官の方々が見ているというような感じでした。ここで大切なのは、主役現地の日本語教師、すなわちカウンターパートであって、パートナーズは”サポート役”であることです。それを踏まえた上で自身の意見をまとめられると良いと思います。他にも各人の意見をまとめるファシリテイター的な要素も少しは見られているのかなと感じました。実際に私が受験した時に出た意見を下記にまとめておきます。

Aさん:正しいことを教えなきゃダメなので、その場で訂正します。次の授業で訂正を促すことも選択肢として考えられますが、一日経つと学習者も忘れてしまう可能性があるので、その場での訂正が必要かと思います。

Bさん:授業後に先生にその間違いを伝え、次の授業での訂正を促す。

私:カウンターパートの性格やお互いの信頼関係などにもよるが、言い方に気をつけて、その場で訂正する。例えば、”先生、「と」の後に書いてある「う」小さく書きすぎですよ”のように、少しギャグっぽくして伝えるなどが、言い方として考えられると思います。また日本語パートナーズはあくまでも現地の日本語教師の「サポート役」であり、現地日本語教師が「主役」なので、堂々と訂正することによって、先生としての尊厳が傷つけられ、どっちが「主役」でどっちが「サポート役」なのかがわからなくなってしまう恐れがあると思います。

Dさん:私もBさんと同じように、授業後に先生にその間違いを伝え、次回授業での訂正を促す。

フィリピンに対するイメージはどんなものか?(時間制限:特になし 全員回答)

イメージとその実際の両方を回答できると良いと思います。ただイメージだけを伝えて、もし”でも違うよ”と言われてしまうと、現地に関する勉強不足が疑われ、面接官にマイナスな印象を与えかねないです。

(私がフィリピンと日本のハーフなので)ハーフでいて良いこと、悪いこと

この質問は予想外で、しかも最後の最後に唐突に聞かれたので、うまく答えられませんでした…。参考になるかわかりませんが、一応下記に私の回答をまとめておきます。

良いこと:日本人が普段食べられない料理(=フィリピン料理)を食べることができ、食事や言葉を中心に日本にいながらもフィリピン文化を体験することができる

悪いこと:長所短所が表裏一体であるように、逆に日本文化を100%享受できないことです。実際に家でおせちやお雑煮を母親が作る機会がほとんどありません。

ある現地の若者と仲良くなりました。そこで自分が貧困に興味があること話したら、その若者は”スラム街よく知ってるから、連れていってあげる”といってきました。①あなたはどうしますか?②またそうする理由と併せて回答してください。→”行かない”と回答③じゃあ今まで仲良く話してたのに、そこで断ったらきまずくなるよね?それでも断る?

実際にこの手の犯罪に巻き込まれる危険があるようです。みなさんも海外旅行の際はお気をつけてください。本題の回答ですが、行かない”と回答し、その理由として、”100%信用できないから”と回答しました。ここで質問が終わるかと思ったら、かなりつっこまれ、面接官はさらに”今まで仲良くしてたのに、気まずくない?それでも断るの?”と聞いてきました…。しかしそれでも私は”行かない”という回答は変えずに、断る表現を”今日はこのあと用事があるから、また今度”などのように、相手を刺激しないように断ると付け加えました。”あなたのことを信用できないから無理”のような直接的な表現は相手を刺激する可能性があると思いますので、面接に限らず、相手を刺激しなように丁重にお断りする口実を考えておくと良いと思います。

カウンターパートとの活動をどのようにイメージしているか?(日常的になに主にすると思いますか?)

ただの予想にならないように注意してください。パートナーズ公式HPに、パートナーズが何をするのかについて具体的に説明がなされているので、しっかりと確認するようにすると良いです。(活動趣旨の理解も採用要素として含まれています。)

(私は教育実習にて、ALTとのTeam Teaching=TTの経験があったので) ①TTの悪かった、苦労した点②打ち合わせができなかったら、どう対応しますか?

①ALTと息が合わないと、かえって逆効果。そうならないために打ち合わせが必要

②普段どのように授業が行われているか見学→自分なりにできることを探してみる。そしてその授業後に、打ち合わせができなかった場合は基本的にどのようにお手伝いをすればよいか聞く。

実際に打ち合わせができない場合があるようなので、そういう場合はどのようにすればよいかを予め聞いておくと、その度になんとか対策はできそうですね。

①ストリートチルドレンなどの、物乞いがいたら、どうしますか?②またそうする理由と併せて回答してください(他の方への質問)

フィリピンにはよく物乞いをする人や、子供を使って同情させて物乞いをする大人の人たちがいます。私も実際に何回もされたことがあります。その人達にとって何が解決策なのか(長い目で見て)を考えれば、どうすべきかはわかると思います。下記に他の方が回答した内容をまとめておきます。

Aさん:実際にそのような場面に遭遇した時、私は1ペソをいつもあげていました。日本では本当に少額なのですが、それをあげるだけで喜ぶので、あげます。 (面接官)でも一生その子はお金をもらえるわけではありませんよね? Aさん:確かにそうですが、喜んでくれるなら、あげます。

Bさん:金銭はあげませんが、風船とか持ってたらそれをあげます。 (面接官)風船??? Bさん:風船とか、金銭以外で子供が喜びそうなものをあげます。

カウンターパートに無視されるなど、関係が良好でない場合、どう対応しますか?(制限時間:特に無し 全員回答)

国籍関係無く、自分がそのシチュエーション時どうするかを回答すれば良いと思います。

①日本語パートナーズのホームページは合計何回みた?(選択挙手制:1-5回、6-10回、10回以上) ②ホームページ以外に、FacebookなどのSNSでもみた人?(挙手制) ③日本語パートナーズのホームページを見て、どのような印象を受けた?

様々な場所で情報を発信しているようなので、確認しておくと良いと思います。

(私は実際に現地に行ったことがあるので)現地に実際に行って感じた印象

もし行ったことがある人は、考えをまとめておくと良いです。また具体的な数字や体験を交えるとなお良いと思います。

生徒が〝先生、先生〝とすごい寄ってきました。しかしカウンターパートの先生がそれにやきもちを焼いてしまいました。どうしますか?理由と併せて回答(他の方への質問)

実際にこんなことが起きたら、怖いですね笑。他の受験者が答えた内容を載せておきます。

Dさん:その生徒とは距離を置き、カウンターパートとの関係を最優先します。

(面接官)でもいきなりそうすると、”この前まで話きいてくれてたのに、どうしてきいてくれなくなったの?”って生徒に言われるかもよ。

Dさん:強く突き放すのではなく、”忙しいから、ごめんね”などふんわりと突き放し、距離を置くようにします。

(海外青年協力隊をやった受験者に対して)海外青年協力隊ではなにをしましたか?

協力隊等、海外での経験や特別な経験がある方はそれについて聞かれていました。もしお持ちの方がいたら、答えられるようにしておくと良いと思います。

(元日本語教師の人に対して)どんな人に教えていましたか?

上記の協力隊同様です。

本などを通して、なにかフィリピンのことについて知っていることはありますか?思い出せれば書籍の名前も教えてください

私が読んだフィリピンに関する書籍を紹介しておきます。特に2項目の『フィリピンパブ嬢の社会学』は読みやすく、内容もかなりおもしろいので、おすすめです!

  • 『現代フィリピンを知るための60章』
  • 『フィリピンパブ嬢の社会学』
  • 『フィリピン―急成長する若き「大国」』

 

日本語での面接は以上となります。やはりとにかくパートナーズの役目立場協力内容等を把握し、また今までの経験をどう活かせるか、そしてパートナーズの活動を今後どう活かせるかについて考えた上で回答されると良いと思います。

次回は英語の面接についてシェアしたいと思います!!

自己紹介

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フィリピン🇵🇭の語学学校で日本語・英語教師をしています。 日本語教育、言語教育、教育一般を中心に記事を書いています📝 I am Japanese/English teacher in the Philippines🇵🇭 I am writing my blogs from the point of view of a teacher📝 Theme I write is about "Language Education", "General Education" but sometimes other things✌️

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