いよいよ派遣前研修が始まりました。フィリピン派遣組は15名、ベトナムは29名、ラオス2名、台湾10名となり、国際交流基金関西国際センターにて泊り込みで1ヶ月間研修を行ないます。フィリピン組の年齢層は20代が比較的多いですが、人生経験豊富なベテランの方も数名おりまして、特に日本文化等に関しては非常に勉強させていただく機会が多いです。年齢、人数等含め、とてもバランスの良いメンバーとなっており、初日からフィリピン組全員で飲みに行くことができました笑。1週目の研修内容について順々に書いていきたいと思います。
5月14日
移動日となり、講義等は特にありませんでした。施設のロケーション、部屋、設備は予想よりも遥かに良かったという印象です。海?湾?の近くに立地しており、部屋もシングルのビジネスホテルぐらいの大きさ・綺麗さとなっております。設備に関しましては、ジム、食堂、カラオケルーム、調理室があり、一ヶ月間満足して過ごせる環境となっています。カラオケは結構本格的な機会が用意されており、通常のカラオケボックスと同じ機械(joysound)が用意されています。
5月15日
一日中オリエンテーションとなりました。まず最初は施設内のホールに派遣者全員が集まり、名前、出身、派遣先について自己紹介をしました。その後はパートナーズとしての心構えについてご説明を頂き、”日本語パートナーズ”という活動の重要性、責任を再確認することができました。昼食の前には希望者限定で施設内を案内していただきました。最初は何の部屋がどこにあるのかわかりませんでしたが、今はなんとかどこにでもたどり着けるようになりました。
昼食後は図書館案内、日本語プログラムガイドがあり、その後はアイスブレイクが30分ほどありました。初日のアイスブレイクは非常に重要で、すぐに色んな人とお話しできる機会が増え、派遣先に関係なく、多くの人と知り合うことができました。
全講義終了後はフィリピン組みんなで駅中の串カツ屋に飲みに行きました。顔合わせの初日から行けたのは、かなり大きな収穫となりました。
5月16日
この日もオリエンテーションや派遣活動の説明が主でした。午前中は現地語研修のオリエンテーションとなりました。フィリピン派遣の現地語研修は英語となり、英語が苦手な人にとっては厳しい一ヶ月になりそうです…笑。現地語研修では毎週土曜日にミニテストが実施され、そのスコアが相当ひどい場合は、色々と罰則があるようです…。しっかり勉強しましょう笑。また最終日にはレベル測定試験という名目で修了試験があります。これもスコアが充分でないと追加の課題等があるようです…。普段の語学研修では、フィリピンの場合、レベル別に2クラスに別れ、先週1くらいで先生がスイッチしたり、合同で授業行なったりします。このあたりも工夫がなされていて、非常に考えられていると感心しました。
午後は海外の日本語教育と日本語パートナーズの仕事についてご説明を頂きました。日本語学習者の80%がアジアに集中していることには非常に驚きました!また日本語教師の数と学習者のバランスがあまりにも偏りすぎていて、具体的に言うと教師1人が生徒約57人に日本語を教えているようです。日本語に限らないことですが、十分に良い学習環境とはいえないですね…。こういう現状も考慮して、また改めて”日本語パートナーズ”として日本語学習の手助けをしたいと思いました!
5月17日
いよいよ午前中から現地語研修(英語)が始まりました!担当の男性の先生はフィリピン出身の若い方で、日本語をあまり話せないそうです。授業は常に英語ですが、みんなが理解できるように表現を分かりやすいものに変えたり、ゆっくり話したりしてくれています。これらは言語教育における直接法のメリットを有効的に使用している証拠でもあり、また第二言語習得研究で提唱されてるインプット仮説の理論にも適っています。(詳しくは、”Stephen Krashen” ”input hypothesis") 従って語学の授業では”日本語パートナーズ”の活動で日本語を教える際に非常に役立つ教授テクニックも満載です。
午後は外国人が学ぶ日本語に関する講義があり、「やさしい日本語」について学びました。「やさしい日本語」とは文字通り、非日本語話者にとってやさしい、すなわち理解しやすい日本語ということです。例えば…
「この写真は去年家族と一緒に海に行った時の写真です」という文を非日本語話者に理解してもらおうと思うと、連体修飾だらけで難しいと思います。これをできるだけわかりやすく伝える場合は…
「(これは写真です)。去年海に行きました。家族と。」という風に言い換えると上記の文章より分かってもらえると思います。正直自然な日本語とは言い難いですが、メッセージを伝えることが目的であれば、言い換えた表現の方がその目的が達成されると思います。
最後の講義はフィリピンについてご説明をいただきました。現地の学校の様子、日本語学習、天候、生活などについてたくさん教えていただきました。現地では日本人は窃盗などの犯罪のターゲットになりやすいので不安はありますが、それ以外の点に関しては楽しみなことがたくさんありそうなので、犯罪には十分に注意して、楽しみたいと思います!
5月18日
午前中は3コマ連続で現地語研修でした。みんな授業の雰囲気に慣れてきて、英語を話す機会が多くありました。流暢さに関わらず、話そうとする姿勢は非常に言語習得にとって必要なので、クラスのみんなと共に成長できればいいなと思っています!
午後は昨日勉強した「やさしい日本語」についてさらに学びを深めていきました。具体的には、自分に関する事柄を現地の生徒、先生に説明するという設定でグループ内で発表しました。普段日本人同士でしか日本語を話さないので、いざ「やさしい日本語」で話そうと思うと難しかったです…。現地ではこのように話す機会が多くあると思うので、それまでになんとか訓練したいと思います!
その後はまたフィリピンについてご説明を頂き、また現地のカウンターパートとskypeを通じてテレビ電話することができました!幸いなことに私のカウンターパートと感動の初会をすることができました!!!やっぱりフィリピン人テンション高かったです笑。情報によると本当に良いカウンターパートばかりだということなので、現地でお会い出来るのを非常に楽しみしています!早く会いたいです!
5月19日
午前の語学研修では、アイコンタクトの重要性について学びました。人の目を見て話すことはコミュニケーションにおいて非常に重要で、「目で訴える」という表現があるように、時にはそれだけで相手に情報を伝えることができることもあります。現地ではおそらく自分の気持ちをうまく伝えることができない時があると思います。そんな時に必要なのがジェスチャーやアイコンタクトなどの非言語メッセージです。もちろん母国語でもアイコンタクトは非常に重要なので、人と話す時は常に意識して話すよう心がけていきます!
午後はASEAN外交や保険についての説明がありました。アジア圏の1つ1つの国の力は西の国と比較して弱いかもしれませんが、アジア全体で考えるとかなり強力な力を持てると思います。また発展途上国で若者層が多いことも考慮すると、ASEAN諸国は非常に期待できる国々だらけです!
5月20日
毎週土曜日は午前中の語学だけとなります。初回のミニテストがありますが、普通に勉強していればなんてことないです。
午後から翌週の月曜にかけてスケジュールがフリーになりますので、夕方はベトナム、ラオス、フィリピンの選抜メンバーでホルモン屋に行きました。
その後は近くのカラオケバーみたいな所に行き、門限ギリギリに帰ってきました笑。
5月21日
初の全休となりました。色々とやりたいことがあったのですが、慣れない生活に疲れてしまったせいか、かなり寝ちゃってました…。
そんな感じで1週目は終わりました!2週目も頑張ります!!!!
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