「教師として」の自分と「個人として」の自分

2021/01/12

その他

t f B! P L

1.はじめ

私の失敗談だと思って読んでください。(求められていたゴール(想定していた通りのコース内容の提供)を達成できなかった責任は自分なので)

ただ葛藤があるという事実と、じゃあそこからどうするかを整理するために書きます。

2.事の概要

新コース開設にあたっての一連の出来事です。

  1. 新コース開設決定
  2. 研修(一ヶ月):教案、資料用意(共有済み、いつでもアクセス可)、口頭での説明、質疑応答、模擬授業5回フィードバック付き
  3. コース開始
「コース開始」のところで問題が発生しました。①研修でやっていたことと違う(研修時はできていた)、②明らかに手を抜いている(各自が用意した教材を見れば一目瞭然)

3.教師としての自分(自分責め)

指導される側がどうなるかは全て指導する側の責任だと考えていますし、それをモットーに教師として学習者と接しています。したがって今回は私の指導が良くなかったと言われれば、その通りです。

今月から受講している #日本語教師のインストラクショナル・デザイン 的な考え方としても、指導する側、すなわち指導方法(インストラクション)に問題があるべきだと考えるべきです。

4.個人としての自分(他人責め)

個人的にはかなり手厚くやったと思っています。指導した相手も素人ではなく、先生です。だから正直なところ「なんでできないの?」って思ってしまっています。

また基礎(今回のコースで提示した教案)ができないのに、なんでオリジナルをやろうとするの?基礎ができずに応用ができると思ってるのか?とも思ってしまっています。

5.できない・やらない原因(推測)

そもそも理解していないのではないか?

研修中にはできていたので、その可能性は考えにくいです。というか研修でできていたことをそのままやれば良いのにと思っています。

相談できる環境は用意されているし、実際に相談があった場合は基本的に他の業務を投げて、なる早で相談に乗るようにしています。

フィードバックを聞かない、すぐに反映させようとしない

確かに抽象的なフィードバック(例:雰囲気を良くして等)だとすぐにできないし、というか適切なフィードバックではないので、そういうフィードバックはしないです。提示したフィードバックは全て教案にも記載してあって、研修中に何度も言った、具体的なものです(例:最初は〇〇の活動だから、スライドに〇〇を入れて等)。

フィードバックを聞いてくれたかな、どうなったかなと思って録画された授業を見たら、最初とほぼ(というか全く)同じまま…。

何をしても仕事は保証されている

個人的にはここが根本の原因なのかなと考えています。確かに仕事をする理由がお金でもあることは事実だし、それを否定しようとも思いません。ただあなたの動きそのものにお金を払っているのではなく、あなたが動いたことによって提供される価値に対価としてお金を払っているという意識が薄いんだと思っています。

(自分への戒めも込めて、そこにいる理由が自分でなきゃいけない理由を作らない限り、そういう人は将来ロボットや他の人達に代替される第一候補でしょう)

6.やっていること

  • 録画してもらった授業を見て、即時フィードバック
  • 学習者からのフィードバック共有・相談・改善
  • いつでもQ&A
  • 資料・教案の共有

7.ゴール達成のために今できること・やるべきこと

毎日一言声をかけてみる

これはTwitterでMakiさんから頂いたアドバイスです。リモートワークになってから約1年が経ち、たしかにオフィスで働いていた時と比べて話しにくいと思われるようになったかもしれません。物理的な距離だけでなく心理的な距離も離れていってるので、こちら側から近づいてみて、話やすい雰囲気づくりをしていきます。

教材の準備・作成をこっち側でやって、全て指定

時間が無い、スキルが足りない等いろんな理由があると思います。ただ私一人で全員の悩みを解決することは時間的にも経費的にもできないし、本人たちが改善する気があるのかどうかすら分からないです。

個人に委ねるのではなくトップダウン式で強く徹底

これは私の、苦手というか、モットーに反することです。しかしフィリピンの企業や政府はトップダウン式で機能しているのも事実です。もちろん全員がトップダウン式でないと動けない訳ではないですが、国民性を反映させた方法を私も学び、実行しないといけないのかもしれません。

8.まとめ

自分に対してもそうですが、自由オリジナリティをモットーに生きています。上記で挙げた「教材の準備・作成をこっち側でやって、全て指定」と「個人に委ねるのではなくトップダウン式で強く徹底」は決して私が望んでいる方法ではないです。この選択肢に行き着くまで、色んなことを試してみましたが、今考えられる私にできることはもうこれしか残っていないです。

教師としての自分との葛藤もありますが「迷った時に資料を読まない」「準備に手を抜く」等といった、いわゆる職務怠慢を肯定する気はさらさら無いです(もしそこも教師としての自分として、そうさせるように指導するべきだという考えがあるんだとしたら、それは現実を度返しした詭弁だなと思います)。

実はこの葛藤にはずっと悩まされていて、それがついに昨日爆発した感じです。会社としては結果を出すことが求められるので達成できるように、他人を責める前に、上述した自分ができること・やるべきことをやってみます。

Twitterでコメントくださった方、どうもありがとうございました。

自己紹介

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フィリピン🇵🇭の語学学校で日本語・英語教師をしています。 日本語教育、言語教育、教育一般を中心に記事を書いています📝 I am Japanese/English teacher in the Philippines🇵🇭 I am writing my blogs from the point of view of a teacher📝 Theme I write is about "Language Education", "General Education" but sometimes other things✌️

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