1.はじめ
テレビをつけっぱなしにしていたらファッション系の番組がやっていました。番組を見ていたわけではありませんが「合わせてあげるといいですよ」という表現が何回も聞こえて、違和感がありました。
実は前々から少し気になっていたのですが、こういう文脈で使われる「あげる」って何か変じゃないですか?
今日はこのことについて書いてみたいと思います。
2.「てあげる」の基本的な使用
このブログを読んでくれている方はおそらくほとんどが日本語教師だと思うので、ここで改めて説明する必要は無いかと思いますが、日本語教師ではない読者のために少し説明します。
「(ある問題が分からない人に対して)その問題教えてあげるよ!」
「(金欠の友達に)じゃあ今日はおごってあげるね」
のように、相手(行動を受け取る側)にとってプラスになる行動を提供するときに使われます。
人間同士で行われる行動について使われることが基本ですが、ペットや動物に使われることもあります。
「(飼っている犬に対して)ブラシをしてあげた」
3.「このトップスにはジーンズを合わせてあげるといいですよ」で ”あげる”が使われる理由(自論)
ファッションに対してプラスの要素を与えるから
ファッションとしておしゃれになる場合、ジーンズを合わせるという行為がプラスになるので ”あげる” が使われるのではないかなと思います。
逆にファッションとしておしゃれではない要素を合わせようとしたときには「合わせてあげる」という表現が出現しにくいと思います。
印象が柔らかくなる感じがあるから
そもそも恩恵の授受の意味はないのではないかと思ったりもします。クッション的な機能で本来不要なものをあえて入れて、印象や語気を柔らかくする手法って他にもありますよね。
服屋の店員さんが、このような文脈で「合わせてあげる」を使っている場面に何度も遭遇したことがあります。
4.まとめ
皆さんはどう思いますか?他に考えられる理由があったら教えてくださるとありがたいです。
この表現以外にも気になる日本語があれば教えてください。こういう系のこと考えるの結構好きなので(笑)
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます🙇♂️
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