1. はじめ
私は日本とフィリピンのハーフです。俗に言われる"ハーフ"の当事者として色々語れることもあるかなと思い、この記事を書いています。
東京新聞のウェブサイトが引用した2017年の国の人口動態統計によると、ハーフの出生率が2%前後とのことです。
「ハーフと向き合う」東京新聞TOKYO web
理論上100人中2人がハーフ、50人中1人がハーフがいるということになりますね。これって結構多いな!と思いませんか?
ハーフという利点を活かして成功(モデルとか)している人たちもいる一方、大変な思いをしている人たちがいるのも、ニュースで時々見かけることが増えたような気がします。
そこで呼び方を変えたりして、その差別的な意識を無くそうという動きがありますが、僕はそれが根本的な解決策にはならないと考えてます。
今日はハーフとしての自分の経験と、その解決策にならないと思う理由について書きます。
2. ハーフとしての経験
冒頭でも述べた通り、僕は正真正銘のハーフで、父親が日本人、母親がフィリピン人です。もちろんフィリピン側にも親戚がいるし、同年代の従兄弟もいます。
ハーフはマイノリティなので、小学生の時はちょっかい出されたこともありましたね〜。
例えば、
フィリピン帰れとか意味深に嫌がらせされたり 等々。
小学校の入学式で、初めて会った同じクラスメートに、容姿をバカにされて落ち込んで家に帰ったのを覚えています。結構落ち込んでので、母親が心配して玄関を開けたシーンが鮮明に残っています。
色々ありましたが、幸い僕は精神的に深いダメージを負うことはありませんでした。
多分これは僕が小学校二年生に始めた極真空手が影響してるのかなと思います。(ちなみに世界大会とか出てました)
精神的にも身体的にも武装された気がしたので、何を言われても鉄拳制裁すればいいかと思えたからかもしれません笑
まぁとにかくハーフとして、よく起きることが僕にも起こったということが分かっていただければいいです。
3. じゃあ呼び方を変えよう!?
改めて調べたらハーフの代替語的なものとして、こんなのがあるみたいです。
- ミックス
- ダブル
- 国際児童
呼び方を変えたところで何か変わるんですかね…というのが僕の本音です。このように連想されて結局同じことになるのではと思います。
- ミックス→頭ミックス→頭ぐちゃぐちゃ→頭悪い
- ダブル→2人→二重人格→カオス人間
- 国際児童→お前は日本児童じゃない→俺らとは違う
まぁ実際にこういうことする人たちの方が悪知恵がはたらくと思いますが、心優しい僕でもこうなるんじゃない?というのが思いつきます。
要は、与えられた言葉に対する意味付けをどうするかではなく、もっと本質的な部分に目を向けて動かないと結局変わらないよねということです。
4. じゃあどうする?
これを言うと批判を生むかもしれませんが、
- もうそういうイジりとかいじめが無くなることは無いと思い、その中でどう生きていくかについて考える。(実際に2021年になっても国家規模で戦争や虐殺があるんだから、個人規模で無くなるはずがない。無くなってるなら、戦争も虐殺も起きてないはず)
- 自分の精神と肉体を鍛え強くなる。これは完全に僕の経験です。僕の下に妹弟がいますが、どっちも極真空手をやっていました。そのおかげか私と同様、ハーフという理由で周りから受けたことに対する精神的なダメージは無かったです。
いじめなくしましょうや新しい言葉を作って新しい意味付けをしましょうっていうよりよっぽど現実的かと思います。特に上で述べた2は現実で起きたことなので。
いじめをやめましょう、この新しい言葉にしましょうっていって、実際に効果って出たのでしょうか?(出てたらもう既に問題になってないはず)
5. まとめ
語弊がないように言っておきますが、いじめを助長するつもりは一ミリもないし、そういうことをするやつが永遠に悪だと思ってます。
弱い者いじめも大っ嫌いだし、学生時代はそういうことしてるやつを発見したら、あの手この手で止めてきました(何をしたかは想像にお任せします…)
ただミックスとかダブルとかそういう代替語が出てきて、違和感があったので、今回自分の考えを改めて言葉にしました。
結構センシティブな問題なので、言葉足りないところがあるかもしれません。もしあればご指摘ください。必要があればすぐに修正します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
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