1. はじめ
先週末、久しぶりに映画に見に行きました。
タイトルは「僕が君の耳になる」です。
タイトルから少し想像できるかもしれませんが、ろう者(聴覚に障がいがある人)と健常者の恋愛ストーリーです。
なぜ見に行ったかというと、別に恋愛ストーリーを見たかったからではなく、言語教師として彼らがどうコミュニケーションを取るのかに興味があったからです。
ちなみにこの映画は実話を基に描かれています。
この記事では、映画を見る前に私が予想していたことと対比させながら実際のコミュニケーションがどうだったのかを書いていきます。
ポイントなのは2021年におけるコミュニケーション方法です。
2. 筆談(紙)ってまだするの?
私自身、紙に何かを書くということをするのは、役所系の書類とか、そういう状況を与えられた場合のみで、自分から紙に何かを書くということはほぼしないです。
なぜなら、スマホのメモや、iPadとApple Pencilの組み合わせで事が足りてるからです(というかこっちの方が色々便利)。
じゃあ映画だとどうだったかというと、「使う」です。ただしもちろん紙とペンを持ってる時に限ります。
こんなシーンがありました。
ろう者の女の子は紙とペンがある。一方健常者の男の子は何もない。
女の子はペンだけ渡して、男の子は自分の腕に直接書いていました。もちろん女の子は自分が持っている他のペンで紙に書いてやりとりしていました。
腕に書くということも、予想していませんでした。
あとホワイトボードを使ってコミュニケーションを取っていたシーンもありました。
結論、あれば使うということでした。
3. スマホのメモ見せながら、やりとりするんじゃない?
この予想をもう少し説明すると、
スマホ一台だけを使って、1人がタイプして、見せて、そしてもう1人がタイプして、見せて…みたいな感じでやると思ってたということです。
2021年なんで、スマホは使うだろうということは予想できていました。ただし方法が間違っていました。
正解は、普通にチャット(LINEとか)するでした。
でも確かに考えてみれば、これが一番楽ですよね。目の前にいてもチャットでやり取りしてました。
個人的にはこの気づきが一番大きな学びとなった気がします。なぜなら予想できそうなのに、予想できていなかったからです。
4. 電話はしないだろうな〜
正解から言うと、します!ただしビデオ電話です。
後半の方になってくると健常者だった男は手話を勉強して、覚えていきます。
手話が見えるように、ビデオで会話します。ちなみに映画で使用されてたビデオ電話アプリはFaceTime(Apple製品デバイス純正アプリ)です。
日本ではあまり使われているイメージないですが、画質結構いいので、オススメです。
5. まとめ(ちょい長いかも)
また言語教師として新しい学びを取り入れることができました。
他にも言語という文脈から離れたことについても気づきがあったので書かせてください。
私たちが今持っている当たり前のことは手離さないとありがたみを認識しづらいということです。
コロナ関連で例を出せば分かりやすいと思います。
- マスクをつけなくていい
- 居酒屋が24時間やってる
- 旅行に行ける 等
多分過去に当たり前にやってたことを恋しく思ったり、今の状況を窮屈に思ってると思います。でもコロナになる前に、
- マスクつけなくて感謝
- 居酒屋24感謝
- 旅行に行けて感謝
なんて思っていました?少なくとも私は思っていませんでした。
そして映画の話に少しずつ戻すと、私たちが音声を自由自在に扱えることにも感謝しないといけないなと。(これは健常者と比較してろう者が不幸だと言っている訳ではありません。)
手話についてもだいぶ興味が湧いてきたので、タガログ語の次は手話に挑戦してみたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
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