番外編 前回のクラスのリフレクション - ゲスト授業とライブでやった活動

2021/05/16

教育一般 日本語 日本語教育 日本語教師

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1.はじめ

というやり取りがあって、私も残しておこうと思ったのでブログに書きます。

オンラインでゲストを呼びたいけど何したの?とかYoutubeライブで何すればいいか考えている人の参考になれば幸いです🙇‍♂️

2.元学習者を呼んだ(2021/2/19 & 2021/3/19)

私が前に教えていた3人の学習者(フィリピン人)に来てもらいました。

3人とも既に日本で立派な日本語話者として日本にある会社で働いています。同じ母国の人のそのような姿見たり、日本語を聞いたりするだけでも十分価値があるのではないかと思って呼んでみました。

極端な例ですが、自分が英語を勉強していてGAFAで働く英語がめちゃめちゃ上手な日本人と話す機会があったら、なんか憧れというか刺激になりませんか? 

彼らに来てもらったもう一つの理由は、日本語学習のアドバイスをしてほしかったからです。同じ母国、同じ母国語、日本語学習者等という共通の条件が色々揃っているので、かなり的確にアドバイスができるのではないのかと思っています。

言語学的なアプローチでアドバイスするのはプロの日本語教師の方が得意なのはもちろんなのですが、認知的な部分(漢字の覚え方、日本語の見え方等)は同じ母国語、同じ文化の方が同じような(頭の中の)プロセスをたどるから参考になりやすいかなと。

私個人はゲスト(元学習者)と現学習者が一緒にいて、日本語学習について話し合ってるのをみて、ほっこりしてました笑。ゲストがしていたアドバイスは私が一人の時でも今後できるアドバイスにもなりうるので、勉強になりました。

3.中国語専攻の友達を呼んだ(2021/3/31)

漢字といえば中国からですよね〜。日本で使われている漢字そのものというよりは、部首とか偏、旁(つくり)にフォーカスしてもらいました。

日本人として私個人はあまりこういうパーツで覚えるみたいなアプローチで漢字を覚えた経験はないのですが、外国語としての日本語と考えた場合分かりやすいのでは?と思っています(実際にこういうアプローチで教えるのも教材とか方法としてありますよね)。

自分の弱いところ、自信がないところはできる人に補ってもらってレッスンを提供できるのはゲストを呼ぶメリットだと思います(組織論的にもそう言えますね)。

教師一人だとできることに限界がありますが、色々な人に手伝ってもらえれば可能性は無限大ですよね。そういう企画・実行をするのも教師の役割だと思っています。

4.初ライブ - アフレコ (2021/03/04)

これは多くの方に見ていただき、今は総再生数が500回超です。ありがとうございます。

まだ見れますので、ここにも載せておきます。


LIVEをやってみてよかったことや反省点、LIVEやるためのマニュアルは別記事で書いてますので、よかったらその記事も見てみてください!


動画を見ていただければ分かるのですが、このLIVEではアフレコをしてもらいました。

・グループを分ける
・グループ毎に発表内容を決める(トピックは制限無し)
・スクリプト・スライド作成
・練習

という事前準備をして、発表当日を迎えました。

修了式でもこのLIVEが3ヶ月の授業の中で一番楽しかったと言ってくれた人もいましたし、グループ毎の団結力もすごかったです。このLIVEを終えて、更にクラス全体の士気が高まった感はありました。

5.フィリピンYoutuberグループとコラボ 

動画も載せておきます。


これはフィリピンで活動する知り合いのYoutuberグループとのコラボ動画です。

やってよかったな〜と思ったのは、
  • 教室外の日本人と触れ合うことができる
  • ガチな質問が来るから、意味交渉が起きる(最近Twitterであがってたので・・・笑)
主にこの2点だと思っています。

いつも私主導でLIVEを企画すると日本語教師や日本語学習者の方がメインなのですが、今回はそれ以外の日本人だったのでそのままの日本語でやり取りできたのはいい経験になったと思います。

6.日本語ボランティア (2021/5/4)

うちの学校は日本人向けに英語レッスンもやっているので、日本人学習者からボランティアを募りクラスに参加してもらいました。

ボランティア内容は口頭試験の練習相手とフィードバックです。フィードバックは日本語教育の専門的なことではなく、日本人なら誰でも直せることについてです(例えば「楽しいでした」を「楽しかったです」と直してあげるとか)。

この活動も個人的にもやって良かったなと思ったし、学習者も満足したようです。

理由1:教師以外の日本人と話すことができる→自信になる
理由2:学習者の練習時間が増える(3人で13人(3÷13のグループを3ターン)
理由3:教師が気づけないところにフィードバックしてもらえる。

理由3はしょうがないですよね・・・だって人間なんだもん笑。いくら教師といえども、ある程度の人数がいると間違いを見逃してしまうこともあるし、見つけたとしても毎回直してたら授業進まないですよね・・・(もちろん見逃すべきではない間違いは見逃しませんが)。

ボランティア参加前には、参加者に事前にアドバイスしてほしいこと、どういう目的でやるか等の案内は必要だと思いますし、実際にビデオとか説明を送りました。

悪気はなかったんだけど良かれと思って、めちゃめちゃ訂正しまくって自信喪失(トラウマに)させてしまう可能性があるかもしれませんからね。日本語は話せるけど、元々日本語を教える人ではないので、その事前準備は必須です。

7.修了式スピーチ(2021/5/5)

見ていただいた方々はご存知ですが、おかげさまで感動の修了式となり、世界中の人から見送ってもらい本当に私も嬉しかったです。

この動画も共有したいのですが、この動画だけは私と学習者だけの思い出にさせてください🙇‍♂️

自分が頑張ってきたことを色んな人に見てもらいたいと思う人って結構多いと思います(もちろん全員ではないですが)。やっぱり見てもらって、「すごいね!」「よく頑張ったね!」っていう声は、彼らが今後も日本語学習を続けていく上で励みになると思います。

そういう意味では、3ヶ月の学習の集大成を世界中に公開できたのは良かったなと思うし、私も彼らを誇りに思います!

8.まとめ

だらだら書きましたが、通常のクラスに加えてこんな活動をやってました。今見返してみると、結構やったんだなと思って自分で驚いてます。

やっぱり教室の外と繋げやすくなるのはオンラインの最大のメリットだし、このアドバンテージを最大限に活かしてあげると、クラスの可能性も広がると思います。

特に言語学習では真正性が大切なので、教室内学習とうまく組み合わせながら今後も日本語学習者をサポートしていきます!

最後に、活動に参加してくださった方々、YoutubeLIVEを見てくださった方、コメントしてくださった方、本当にありがとうございました。みなさんの協力がなければ、彼らもこのような経験ができなかったと思います。彼らの外部試験は来週水曜日と木曜日なので一緒に彼らの合格を祈ってくれると嬉しいです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇‍♂️

自己紹介

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フィリピン🇵🇭の語学学校で日本語・英語教師をしています。 日本語教育、言語教育、教育一般を中心に記事を書いています📝 I am Japanese/English teacher in the Philippines🇵🇭 I am writing my blogs from the point of view of a teacher📝 Theme I write is about "Language Education", "General Education" but sometimes other things✌️

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