1. はじめ
僕は一辺倒に指導法を切り捨てたり、ピックアップしたりしないです。目的に応じて、目的に合った指導法を採択するようにしています。
オーディオリンガルについて色んなことが言われていますが、僕がオーディオリンガル的なアプローチを使う時を紹介します。
2. スラスラ言えるようにするために(形や音声の自動化)
先日のレッスンで、「失礼します」がなかなかスムーズに言えない学習者がいました。「失礼します」の最初の「し」から「つ」の発音が大変だったみたいです。
だから、「し・つれいします」のように、「し」と「つ」の間にポーズを入れて、発音してみたらどうかとアドバイスしてみました。すごく言いやすくなったようで、聞こえもかなり良くなってきたので、何度も繰り返すように指導しました。最終的には、かなりスラッと言えるようになって、本人も満足していました。
ここでのゴールは"「失礼します」をスラっと言える"なので、僕は何度も繰り返すような練習を取り入れたり、標準語の発音(アクセント含む)に近づけたりするために、この練習を採択しました。
でも、本人がここで勉強した「失礼します」を適切な場面でちゃんと使えるかどうかは分かりません。
3. 文型の整理
よくある穴埋め問題とか入れ替え問題とか活用を変形させる問題みたいなやつですね。
学習者に選択権は基本的になく、答えも1つだけのやつです。体系的に整理する時に、例外がありすぎると結局ぐちゃぐちゃになりますからね。
文型を一緒に整理したり説明したりすれば、その後にやる問題(上記で挙げたもの)は、おそらく高得点が取れるでしょう。
その後にまとめとして、学習した文型を整理すれば、なんか体系的にまとまった感じになるでしょう。
でも、本人が学習した文型を適切な場面でちゃんと使えるかどうかは分かりません。
4. まとめ
あえて含みを入れて書いてみました。
でも僕がオーディオリンガルまたはオーディオリンガルっぽいアプローチを使うとしたら、上記であげた目的の時くらいだと思います。
どちらにも共通してるのは、「習得」に寄与しているかどうかは不明です。知識として「学習」はしているでしょう。
オーディオリンガルまたそれに近い指導法だけで、日本の中高で6年間(大学入れたらもっと)英語を勉強してきた結果を見れば、明らかなのでは?と思ったりしますね。もちろんこれまでの第二言語習得理論での研究も含めて。
一般のフィリピン人よりかは、現役中高生の方が言語知識はあるでしょう。フィリピン人は英語のニュースの記事を読んで理解し、意見することができます(もちろん個人差あり)。しかし、現役の中高生たちはどうでしょう。
もちろん言語習得に絶対はないので例外もあるでしょう。もしオーディオリンガルだけで、「習得」できた人がいれば、ぜひブログかどこかで教えてください。これまでの第二言語習得理論研究をひっくり返すものになると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
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