1.はじめ
誰かのツイート(確かAbe先生🧐)で「スマホで勉強できると思う?」みたいなアンケートのツイートを見ました。
そのツイートの結果があればここにシェアしたいのですが、多分探らないといけないので今回はそのアンケートの結果については割愛したいと思います。
本記事でのトピックは、スマホで勉強できるの?です。
私が前回担当していた(オンライン)日本語クラスでは、学習者14人中4人がスマホを使って授業に参加し、各種オンラインリソースにもアクセスしていました。彼らの試験結果などの事実も入れながらに考えてみたいと思います。
2.論点整理
勉強できるかどうかで考えれば「できます!」。デバイスと通信環境(Wi-Fi)があれば、それでいいですからね。
だから多分ここで考えた方がいいのは、
- 勉強しやすいかどうか
- 学習効果はどうなの
の2つだと思います。
3.勉強しやすいかどうか
これは使用するツールによると思います。
僕はできるだけ可変性のあるツールやアプリを使用していました(今もそういうものを使うように意識してます)。「可変性がある」とは、PCやアプリによって表示(UI)が自動的に調整されるという意味です。
実際に使用していたツール:
- Zoom
- Google Documents
- Google Spreadsheet
- Google Slides
- Google Forms
- Google Classroom
- Jamboard
- Flipgrid
- Quizlet
これらは基本的に全部可変性のあるツールです。ただ一部PCとは表示が異なることもあります。例えばPCだと表示されているメニューがスマホだと格納されてたり。でも使える機能がデバイスによって制限されることはない(はず)です。ただしブラウザで開こうとするとPC表示になる可能性もあるので、各種ツールのスマホアプリをダウンロードしてもらうのは必須です。
逆を言えば、可変性もなく(スマホで見ても強制的にPC表示になったり)、機能が制限されるとやりづらいのかと思います。これは教師側も学習者側もともにです。教師側は基本PCで準備すると思うので期待していたことができない可能性があるし、学習者もそれによって不利益を被るので、そういう意味で勉強しづらいでしょう。
僕もスマホでチェックしたりは一応しましたが、(そんな大きな問題ではなかったですが)予想外のことももちろん起こりました。でも学習者が4人もいれば、1人くらいは解決してる人がいると思うので、その人が他のスマホ学習者にレクチャーするようにお願いしてました。
まあこっちのほうが効率もいいし確実ですよね。そういう意味においても学習者同士で助け合えるクラス作りってとても大事だと思います。これが全然できてないクラスだと、この助け合いがうまく機能しない場合がありますからね。
4.学習者効果はどうだったの?
クラスが終了する1ヶ月前くらいにN3の模擬試験をやりました(このクラスの元々のゴールはN3試験合格でした。途中でベルリッツの試験合格に変わったけど)。
ピンクのラインがスマホ学習者です。一番右のパーセンテージを基準に並び替えをしました。一番下が最低%、一番上が最高%になってます。
全員合格のパーセンテージには達しているんですが、真ん中あたりにいる1人を除いて、スマホ学習者は割と下位層に集まっている事が分かります。
ただセクション別に見ると少し順位が変わります。合計%で真ん中あたりにいるスマホ学習者は聴解では満点を取っています。
この中で比較すると、PC組と比較して学習者効果がないと言いたくなりますが、ゴールに達成しているかどうかという視点で見てみれば、達成はしているのでスマホでの学習を否定的に考えなくてもいいのかなと思います(もちろんそもそもデバイスの違いによる学習が学習効果にどれくら寄与してるのかについては議論の余地がありますが、本記事は事実に基づく個人の考察レベルだと思ってください)。
5.その他
- PC組もスマホ組も紙媒体で教科書は持っていた
- 画面共有した時のスライドや資料の文字が小さいとかで見にくい場合は、スマホ横向きで見てもらうようにした&僕もなるべく拡大して共有した
- スマホでのやり方が誰も分からない場合は、僕がスマホで画面共有してやり方をリード
6.まとめ
僕も自分の語学学習ではスマホを使うようにしてます。なぜなら、ユーザー(学習者)側でどう見えてるのかを知っておきたいからです。
スマホでやるデメリットさえを解決すれば、そんな大きな問題にはならないと思います。
- 可変性
- 機能制限
- 見づらい
がポイントではないでしょうか。
これらは教師側でコントロールできることなので、なんとかなるでしょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
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